2010年09月10日

ああ蒲江!!ビバ蒲江!!

夏休み最後の思い出にと、
蒲江の道の駅へ評判の海鮮丼を食べにいくことになりまして

じじばば、娘ちゃん、息子くんと私の5人で向かいましたの。


まあ、朝からしのごのありまして、
昼に食べるならもうでななるまい、
いんや夕方食べようやー
けど、何時までしよんのかー

じじばばのバトルが終わりません。

いやそんなに海鮮丼ひとつでもめるなら
いかんでもいいんでーといいつつ

ネットで調べて電話して、ラストオーダー4時半と聞きまして
では、早めの夕飯ってことで
4時に着くようにでましょうね!ってことで決着。


私の運転でゆっくりと向かいまして
ちょうど4時ころ到着
いい感じじゃ~ん


ところが、先に店に入って行ったばあばの表情にくもりが、、、



「もうネタ切れでないっち・・・・せっかくきたんに!
確認してきたんに!なしかい!!!」と
いってもせんないことを言って激怒しておるばあばちゃん。


どうどうどう、、歳をとると思い通りにいかないことが
融通がきかなくなるんでしょうかねー

まあいいやんいいやんとばあばの怒りを抑えるために
じいじと私とで近くの店探し

こどもたちも海鮮丼のためにひるごはんはそこそこにしていたので
腹が減ったと不機嫌MAX

「なーに心配するなっちゃ。ここは蒲江ぞ!
どこいってん海があるんやき他の店でも新鮮なおいしいもん食べられるっちゃ!」


道の駅でもらった近隣のお店マップを見ながら
よさそうなところに電話。


うううところが、どこも時間的にNGだったり
やはり同じくネタ切れだったりと
4,5件かけてもだめなのでした。

ようやくなんとか
5時からなんやけど、なんとかあけましょうかねー
ちょっと作るのに時間かかるかもしれんけどいい?という
きさくなおばちゃんにめぐりあいました。
地図でみるとお店はすぐそこやし!らっきー!!!


てなわけで、道の駅のおねえさんに場所をしかと説明してもらいまして
ああ、あそこ?!近いね、みえよるね!はいはいありがとう。
ほないってみましょう!
と言っている私のかたわらでじいじがふと
「そこん店はきれいかの?」とおねえさんに質問しよる。
おねえさんが答えるのをさえぎって
「きれいかろうがきたなかろうがもうそこしかないっちゃけんいこうえ!」





車で1分もかからんところ
到着しましたら
きさくなおばちゃんが
さっきシャワー浴びて髪をかわかしよったとこなんじゃわーといった風情で出てきて
車をとめるところを指示してくれたりしまして、
言われた通り、車どめのない岸壁に駐車しておりましたら
「あのーこの辺でお食事できるところはありませんか?」と
品のよいご婦人に尋ねられました。
ああ蒲江!!ビバ蒲江!!


私たちも探してやっと一件みつかったんですよ。
お店の中は見てませんけど
あけてくれるといってますから
尋ねてみたらどうですか~


てなわけで、わたしたち5名様とそのご婦人のご家族4名様で
店に行きますと

「あ、入口ね、あっちからどうぞ。座敷があるしね」という。
実はこの店2か所入口があり
1つは居酒屋で夜の店
1つはパーラーで昼の店と
2部構成になっておるんだわ。

夜の部なので居酒屋にいったら
パーラーから入ってくれっていうわけです。

いわれるままにパーラーのドアをあけると
カランカランカランとドアベルがなったりなんかして



えーーーーー
まず目に飛び込んできたのは
レトロな応接セット
左手にはジュークボックスのようなものの残骸と
巨大なエアコン(稼働しておらず!)
テーブル席が二つに
小上がりがありまして座卓が3つ
インテリアのスタイルとしましては
「混沌」といったところでしょうか?
パーラーのカウンターであったであろう場所には
籐のパーティションで目隠ししたつもりであり
パーティションには造花のひまわりがパラパラとあしらわれております。
カウンター下には、いつのものなのか
かなりなビンテージものの梅酒がごろごろと置かれておりました。
ああ蒲江!!ビバ蒲江!!

3つの座卓とは別にもうひとつの座卓には
宴会用か?ってくらいの様々な食器が積み重ねられております。
その座卓の上に扇風機を設置しまして

「エアコン、つけたけどね、まだ効かないからね」と
ぶんぶん回してくださいました。
エアコン?ついてる?どこ?
あの巨大なのは動いてないよ、、、壁付けの小さなエアコンが作動しているようではありましたが。



ざぶとんの柄は2種類も3種類もございます。
お好きなものにお座りくださいってな感じです。
しばらくしてじいじが
「おれにそんゴザんようなざぶとんをくりい。おれのはあちいんじゃ」
とふとんのようなざぶとんに座っておったようです。そらあつかろう。



とんでもなくきれい好きのばあばと潔癖症ってくらいのじいじ。
無言です。
こどもたち、、、無言です。
全員が目で語っています。



わたくし、一刻も早くこの店を出たい衝動にかられつつ
せっかくの家族でのお食事ですから
もうはいっちゃったんだし、

と、とにかく、味はいいかもしれんじゃないか!



さあ何を食べましょうか?
メニューやたら多い。

こんなメニュー作れるほど材料あるんですか????



カレー、カツ丼、スパゲティ、オムライス、、、、
「あ、それね、パーラーの方のメニューやけんね、
ああん、なんか定食みたいなのでいい?海老フライいる?」

「あ、はい、なんか、適当に定食みたいなもので、
こどもたちは、何かごはんと、、ね?何が食べたい?」

息子「何って何があるん?和牛焼き肉ってこれある?」

「あ、はいはい、焼き肉ね、あるよ。じゃあそれね、
エビフライいる?」


今日はエビフライがあまっているらしい。

息子「あ、いや、エビフライいりません。焼き肉で」


「そいじゃ、大人の方たちは定食でね、刺身は一皿に盛り付けましょうかね?」


ってな具合で、定食、、、、何がでるやらさっぱりわからぬまま
とにかく刺身はあるらしい。。。。




品のよいご婦人家族もやってきて
同じものを注文。




料理が出てくるまで針のむしろといいますか

宣言通り時間がかかるったらない。



わたしたちが座った場所の後ろが
アコーディオンカーテンで区切られており
その向こうに居酒屋の厨房があるらしい。
チラみえしたその厨房では
上半身裸のオヤジが包丁をにぎっておる!!!



髪がかわいたばかりのおばさんは
長い前髪をまとめることもせず
ばっさばっさと振りみだして
私の後ろを行ったり来たり。
「パーラー」部のカウンターの向こうに冷蔵庫があるらしい。
なにやらとりだしたり
座卓の上から
うずたかくつみあげられた食器を持っていったりとせわしない。



しゃべることもできず、無言のわたしたちは
テレビをみるしかないのだが、
そのテレビでは
志村けんさんが出演しており
「もしも、こんな食堂があったら、、、」みたいなコントの最中である。
しかも、座卓にのせられた扇風機のせいで
首がまわるたび見えなくなる。




宣言どおりしばらく待たされたのち、ようやく刺身が出てまいりました。

ふむふむ、新鮮でおいしいじゃございませんか!


お次はエビフライ、、、え?エビフライ?いらないっていったよねー
これは大人にはついているってことか。


ふふふ何が出てくるかわからないのであーる。

ばたばたと品のよいご婦人家族への給仕もしながら
「貝は、ひおうがいとさざえとどちらにされます?」と聞いてくる。
ご婦人家族は、「では両方くださいな」
我が家は「ひおうがいで」

いざ出てきたらばわがやにもさざえがついておったんである。
「お待たせしてるしね、サービスでね」
まあそれはありがとう~

さざえ、つまようじいるね、
つまようじつまようじ、、、、


となりのテーブルにわりばしとセットでおいてあるわ、と
とってみれば、、、どれもくろーいしみが、、、
あれ?あれ?  どれをとってもくろいしみが、、、


さすがにこれは使えない、、、
「あのーさざえ、あのー楊枝あります?これちょっと、、、」
「あ、あ、いるね、竹串いりますね!」

くろずんだ楊枝をさっと隠すおばさん  あ、あは、あはは・・・

こどもたちのものはまーだでてきません。
大人のものをつまんでしのぎます。


「ちょっと、それ終わったら肉!お肉やいて!そこのお肉!焼いて!」
おばちゃんが上半身裸の板前さんに指示します。とみると
板前さん上着きてはる!!!
こっそりエンターティナーである。



ようやく焼き肉出てきて


あのーごはんってもらえます?焼き肉、ごはんついてます?


「あ、はいはいごはんね、まってね。」


炊飯ジャーごとの登場です。じゃじゃーん!
合宿か?

炊飯器の上にしゃもじのっけましたよー

のっけといておばさん他のことはじめましたよー


あ!しゃもじ床に落ちた!

ひろっちゃたらそのまま使いそうだから
あえて拾いませんでしたよー


おばさん戻ってきて
さっとしゃもじ拾いましたよー
「ふふ」と笑いましてそのままごはんよそいましたよー

あ、


と思っても何もいえません
3秒ルールこえてるけど
細かいことはゆうまいぞ。

最初によそったごはん、品のよいご婦人家族のところへ持っていきましたねー
知らぬが仏ですねー


次にかにの味噌汁がでてきて
こどもたちにもつけてくれましたよー
「お待たせしたからね、ごめんねー」と。
ああ蒲江!!ビバ蒲江!!

ぬか漬けも出てきましたよー
「ちょっとすっぱいかもしらん。。。」とつぶやきながら出してくれましたよー





は~結構お腹いっぱいになりましたねー
結構いいお値段でしたね~


まあまあ、、、まままままままあまあ・・・・・




ごちそうさま~

車にのったとたん

「おもしろいめにあったね~」と笑う笑う




なっかなか素敵なおばさんでしたよ~
あいそよくってねー
50代くらいでしょうか?
いっぺんに9名もお客がはいったことはないんじゃなかろうか?
一生懸命やってくださいましたよ。

おいしかったですよ~
あいそもよかったですしねー
「奥さん方どちらから?奥さんわたしと同じくらいでしょ?
あれ?でもお孫さん大きいですねー」って
ばあばの心のつかむことも忘れませんよ~



いいですね、蒲江!

いい思い出です。






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Posted by セロリ at 17:58│Comments(4)大分の食べ物
この記事へのコメント
なんだかその風景を想像しながらもう一度読み返すと、めっちゃ笑えてきたわ~、ばぁばの気持ちをキュっとつかんだことも爆笑~、
素敵だわ(笑)))さて私はちょっとだけお仕事であとは今日はお掃除だよ~
Posted by あつこ at 2010年09月11日 08:00
いい思い出できたやんか!
これが蒲江の日常なんやな~。
Posted by 海藻御礼 at 2010年09月11日 11:27
やだ~あつこさま~
方言だらけで意味わかりました~?

汚くまずいお店には、絶対に行きたがらないばあばですが
意外にも、また今度いってみようかねーと言ってました。
おばちゃんの愛想のよさゆえです。

あつこさまとあのお店の掃除するのが夢ですわ!(笑)
Posted by セロリ at 2010年09月11日 19:29
そうか~あれ日常なんか~
いや~おもしりかったで~
いつかいこうえ!
Posted by セロリ at 2010年09月11日 19:30
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