ああ！おおいたにかえりてえ

さっき電話がなりまして、

丁寧な感じの年配男性の声
「わたくし、近所に住んでますカンバラというものですが
奥様いらっしゃいますか？」



奥様ではない私はとまどいましたが
ご近所さんとあっては失礼があってはいけません。


「どちらのカンバラさんですか？どういったご用件でしょうか？」
と問えば



「奥様ですか？ワタクシ近所に住んでまして、
カメラが趣味なもので、奥様のおうちの近くで撮影していたのですが、
偶然、奥様のお着替えされているところを撮ってしまいまして、
これを雑誌に投稿させていただいてもよろしいか、ご了承いただこうと思いまして」


あまりに丁寧なので、変態電話だとすぐには気付かないものです。
なにか親切で電話くれたんじゃないかと
思っちゃうわけです。
しかし、冷静に考えるとあけっぴろげで着替えはしますけど、
私のマンションは通りに面しておらず、
あやまって撮ってしまうなんてことはありえない。
遠くのマンションから狙って撮ればとれなくもないが。

この時点でまだ半信半疑な感覚なんですが、
とりあえず、偶然撮れるってことはないので
もしほんとに撮っていたとしても
隠し撮りの可能性が高いわけで
そりゃあもう立派な犯罪だわなと思い至る。

こんな変態電話かけてくる時点で犯罪なんだろうけど
相手の言葉から犯罪かどうかをすぐに判断できないものなんだ。
だから相手がうそを言ってるはずなのに、
もしかしたらほんとに撮ってるのかもしれないという
恐怖もあって、隠し撮りという点で犯罪というつっこみを
いれるという判断をしたわけです。





多少声を荒げて、しかし、冷静に
「いいわけないでしょ！
それ犯罪ですよ！
住所と電話番号をおしゃってください！」


「あ、いやあの、しかし、偶然撮れたので、
使っていいでしょうか？」
くいさがる変態カンバラ

「隠し撮りじゃないですか！犯罪です！
住所と電話番号言ってください！」


「１８枚くらいあるんですよ～これどうしたらいいですか～」



偶然撮れたと主張する割には枚数多いという矛盾。
大体ちゃんとした人なら「いけない！」って思って消すよね～
ようやく変態イタ電だと完全にわかる。

しかし、相手が変態だとわかったらわかったで
いろんなことが頭をかけめぐるわけです。

なんで電話番号しってんの？
実は私のことほんとに知ってて隠し撮りしてる？
娘の知り合いとかじゃないだろうか？
あまり強く出て逆恨みとか、ストーカーとか？！

瞬時にそんなマイナスイメージを抱いてしまうもんです。


ところが、
変態カンバラの次の言葉は


「どこに届けましょうか？」



ははは、こっちが焦ってどこかで会おうとかいう話になるとでも
思ってんのかしらね～
はい、これで、うちがどこだかは知らないとみたぞ！


「全部燃やしてちょうだい！そっちの住所と電話番号！！どちらのカンバラさんですかっ！！」

「あ、じゃあ、燃やします、、、がちゃ」





そもそも、着替え画像など流出しても「屁」とも思わないおばさんつかまえて
その計画は最初から破たんしとるんだ！

もうちょっとぐうの音も出ないほどの説教をしちゃればよかったわ！！



可憐で気の弱い奥様、お嬢様方
このような変態に騙されてはいけませんぞ。
冷静に、毅然と対応して撃退してくださいね。